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端面切削

端面切削

ワーク端面の切削は外径切削に比べ、抑えるポイントがやや多くなります。

特に穴なしの端面切削を行う場合は、バイトの高さ合わせが適切でない場合ヘソが残ってしまい、その後の穴あけにも影響が出てしまいます。

・直径が大きいワークの端面切削

直径が大きいと切削速度の変化が無視できなくなってしまいます。

キレイに切削を行える範囲から外れてしまう事があるため、特に汎用旋盤での加工の場合は気をつけなければいけません。

切削条件の範囲をきちんと把握する

スローアウェイバイト用チップの場合、切削速度の範囲が指定されていることが多く、その値を参考に加工を行います。

回転数を一定とし、端面切削を行うことになるため、以下のように条件を合わせていきます。

例)切削速度範囲が80〜260m/min ワーク直径Φ80mmの場合

切削の基本にて解説した切削速度を思い出してもらうとわかりますが、同じ回転数にて切削を行っていると、直径が小さくなるにつれて切削速度も低くなっていきます。

ということは、ワーク直径(最外径)に切削速度範囲の一番高い値を当てはめて回転数の計算を行います。

Φ80mm、切削速度260m/min → 回転数1035rpm となります。

逆に言えば、この切削条件の範囲内にて切削を行えるのは以下のようになります。

回転数1035rpm、切削速度80m/min → Φ25mm となります。

上記の例のように、切削速度の範囲にて端面加工を適した条件で切削できる範囲がわかります。

逆に言えば、中央付近はとてつもなく回転数を上げないと条件通りの加工が行なえません。

すなわち、切削速度は外径に合わせて条件を設定するのが適切となります。

・直径が小さいワークの端面加工

機械の選定にも関係してくる端面の加工

小さい直径の端面をキレイに仕上げたい場合はこれまでの解説から、回転数が高いほうが小径加工は有利であるということがわかります。

使用する機械を選定する要素の一つとして、加工を行う材料の直径を考えると選びやすくなります。

逆に言えば、ワーク直径が大きい場合は回転数の高さよりも剛性面での要素が大きくなるので、最高回転数よりも剛性が高いを選定すると良いでしょう。

外径切削と同様に歪みに注意する

直径が小さいと外径切削での解説でも触れたとおり、歪みが発生しやすくなるため、端面切削の場合はテーパーが付いて中央付近が盛り上がった傘型形状になってしまいます。

全面の端面切削の場合はセンター支持が行えないため、チャックにできるだけ近づけてチャッキングを行うか、短いチャッキングが困難な場合は振れ止めを活用するなどが考えられます。





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