機械のメンテナンス 心押台
心押台は加工に多く活用される部分ではありますが、メンテナンスを行う際に忘れてしまいがちな部分でもあります。
・内部テーパー部
固定センターやドリルチャックなどを挿入するテーパー部は主軸のテーパー部と同様に、切子などが付着しているとツールを取り付けた際に不具合が生じる場合があります。
主軸と違い回転させることができないため、簡易的なメンテナンスはウエスなどで内部を清掃する程度に留めます。
切子が固着してしまっている場合は軸部分を分解し、チャックで掴んで主軸テーパーと同様に丸タイプのオイルストーンにて研磨を行います。
心押台の軸部分は送り続けるとそのまま抜き取れる機械もありますが、PSL400などの場合は抜けどめのねじが付いていることがあるため、抜け止めのねじを緩めてから抜き取ります。
軸を抜き取ったらチャックにて軽く掴み、オイルストーンにて内部の研磨を行います。
主軸内部テーパーと同様に低回転で慎重に行います。
・送りねじ部分
組み立ての際には送りねじが入る部分へ注油を行いましょう。