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主軸周り

機械のメンテナンス 主軸

主軸には基本操作編での解説の通り様々な要素がありますが、それらを維持するためにも定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

各要素別にメンテナンスのポイントを解説します。

・各部の面

主軸周りで機能している面はチャックや面板などを取り付けるフランジ面と固定センターやドリルチャックなどを取り付ける主軸貫通穴のテーパー面です。

両方ともにチェックする要素は同様で打痕や付着物の有無フレ精度の2つです。

・フランジ面

まず、打痕や付着物は目視にて確認します。こちらに関してはメンテナンスを行う際だけではなく、ツール交換時にも必ず確認を行います。不十分だと、例えばチャックを取り付ける場合フレ精度に大きな影響を与えてしまいます。

付着物がついていた場合、ブラシやスクレーパーで軽く取り除きます。

ツール交換の際に切子などを挟み込んでしまった場合はフランジ面にめり込んでしまいますので、打痕がある場合も同様ですがオイルストーンにて取り除きます。

フランジ面とオイルストーンへ十分に切削油を塗布し、主軸を低回転で回転させながら軽くオイルストーンをフランジ面へ当てて研磨を行います。

このとき、あまりにも高回転で強く押し付けると食いついてしまい危険なのでごく低回転で行って下さい。

・テーパー面

フランジ面と違い目視での確認が困難なため、主軸を低回転で回転させ指で触って確認を行います。

テーパー面は角タイプのオイルストーンでは研磨が行えないため、丸タイプのオイルストーンにて研磨を行います。

・フレ精度

フレ精度の測定はダイヤルゲージにて行います。フランジ面・テーパー面のフレ精度は1/1000mm単位なため、ワークの芯出しに使用する1/100mmのダイヤルゲージで細かい値の測定は行なえませんが、大きなフレがあるかどうかの確認は行なえます。

主軸を最低回転にて回転させ、フランジ面の穴を避けてダイヤルゲージを当てます。

一部大きくフレてしまう場合はプラス方向の場合、付着物がある可能性が高いのでオイルストーンなどで取り除きます。

貫通穴のテーパー部のフレ測定は通常のダイヤルゲージでは行えないため、テコ式ダイヤルゲージ(ピックテスト)を使用します。





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