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主軸

基本操作 主軸編・・・rev.2

旋盤の主軸はワークだけでなく、時にはエンドミルなどの切削工具を取り付けて動作させることもあります。

その主軸についての基本的な事柄について解説します。

・電源を入れる前に・・・

安全のために電源、それ以前に電源ケーブルをコンセントへと差し込む前に確認しなければいけない事柄が多く存在します。

機械によっては電源を入れると回転数の設定がリセットされるものもありますが、シンプルな機械の場合、メイン電源を入れると主軸が回りだしてしまう機械もあるため、まず第一に主軸回転制御のボリュームが反時計回り一杯のゼロとなっていることを確認します。

加工中に非常停止ボタンを押して電源を落とした後、戻し忘れてしまうことがあるため注意します。

次に注意すべきは機械的な部分です。電源を入れて突然回りだす状況は回避してもワークが飛んでいったり干渉してしまうような場合は危険です。

主軸を回転させる前に、手回しで主軸を数回転させて干渉する部分がないかを確認します。

最後に主軸へチャッキングしているワークや工具が確実に固定されているかを確認します。回転させた勢いや加工中の衝撃で外れてしまわないかを確認します。

具体的には手で強めに揺さぶってみたり、プラスチックハンマー等で軽く叩いてみると良いでしょう。

また、ワークの場合はセンター等で物理的に外れないようなチャッキングをするように工夫するとより安全に加工が行なえます。

回転センターでワークのセンターを押しているため、仮にワークがチャックの爪から滑ったとしても折れ曲がったりしない限りワークが外れてしまうことはありません。

・寒い季節は暖機運転

車やバイクなどと同様に暖機運転を行うように心がけましょう。

特に寒い季節は主軸のベアリングや油、グリースなどが硬いので本来の性能を発揮できなかったり、ベアリング寿命の低下にも繋がってしまいます。

目安としては5〜10分ほど無負荷で主軸を回転させてからの加工を行いましょう。

・主軸の機能

旋盤の主軸へは様々なアクセサリーを用いてワークを取り付けます。直接主軸のフランジ面へワークを取り付けることはありません。

・テーパー貫通穴とフランジ面

主軸には2つの規格があり、それに適したアクセサリーを取り付けます。

主軸貫通穴はモールステーパー(MT)の形状となっており、固定センターやドリルチャックを取り付けることが可能です。

小型の旋盤はMT2、MT3となっていることが多いです。

径方向の主軸精度はこの内部テーパーのフレ精度を指します。

フランジ面はチャックや面板などを固定するための貫通穴が空いており、それぞれのサイズの規格が存在します。

小型旋盤では、チャック別に80mm用、100mm用、125mm用の3種類があります。更に小さいサイズの旋盤では直接チャックを装着せずに変換フランジを用いて装着する機械もあります。

フランジ精度はこの取付面のフレ精度を指します。フランジ面がフレていると長いワークの先フレに大きく影響します。

以下に一例を挙げます。具体的な使用方法は別途各記事を参照下さい。

・チャック

フランジの規格に適合したのもであれば直接装着することが可能です。

大きいチャックを装着するには変換フランジを用います。

・面板

爪式のチャックで固定できない径のワークや複雑な形状のワークを固定するために用います。

フランジ面への装着を行います。

・ドリルチャック・固定センター

心押台だけではなく、主軸へも固定センターを装着する場合があります。テーパー貫通穴へ装着を行います。

主軸へドリルやエンドミルなどの切削工具を装着する場合、ドリルチャックを用いることもあります。

・ミーリングコレット

径方向の繰り返し精度が良く、安定したチャッキングが行なえます。

フランジ面への装着を行います。





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