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自動送り

基本編 自動送り

自動送りは汎用旋盤にて一定の送り速度を維持した加工が行える機能です。また、主軸の回転と同期が取れているため、ねじ切り加工にも用いられます。

・作動原理

主軸についているギアから往復台(エプロン部分)までの駆動をギアにて伝達させています。エプロン部分についているハーフナットを回転している親ねじにかけて動作させます。

主軸台裏の自動送りレバーにて正送り・ニュートラル・逆送りを切り替えます。

レバーの操作は主軸を停止して行いましょう。(回転中に行うと白いギアが破損します)

主軸台裏の自動送りレバーを入れただけでは親ねじが回転するのみです。自動送りを作動させるにはエプロン部分のレバーを下げてハーフナットを親ねじへとかけます。

加工中に自動送り動作を切り替えたい場合、このレバーにて行います。

・速度の調整

自動送りの速度・移動量はギアの組み合わせにて変更が可能です。ねじ切り時のピッチに対応させる際にも同様にして変更を行います。(ねじ切りについては別途記事を参照下さい)

調整を行うには自動送りギアカバー横の対応表を参照します。

「mm」となっているのは主軸1回転あたりに往復台が何mm移動するかを示しています。すなわち、この値が大きければ大きいほど自動送りの速度が早くなります。

・通常の切削にてギアを調整する

外径切削時に最終仕上げを目的とした送り値にて行いたい場合は自動送りギアの組み合わせを変更します。

例)送り値 f = 0.4 [mm/rev] としたい場合(PSF400)

ギアの対応表からA→20T、B→50T、C→40T、D→60Tへ変更する

PSF400・350の場合、80Tのギアが標準でついているため、対応表にない送りもギアの組み合わせの計算を行えば細かく調整することが可能です。

計算を行わずとも、簡易的には遅く(送り小)したければ・・・A<B、C<Dとします。逆に早くしたい場合はA>B、C>Dとすることで調整が可能です。

ダイヤルゲージを往復台へ当てて主軸を1回転させた際にどれだけ往復台が動くかを測定すれば計算を行わなくても対応表にない数値を把握することが可能です。





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