四爪チャック
四爪チャックは三爪チャックと異なり、各爪を独立して動作させることができることからインデペンデントチャックとも呼ばれます。
上記画像のように各物のワークをしっかりとチャッキングすることも可能です。画像では長辺に接する爪を逆に入れ替えています。
三爪チャックとの使い分けは精密に芯出しを行いたい場合にするといいでしょう。
四爪チャックは各爪を単独で動かすことが可能なので精密に芯出しを行うことが可能です。逆に言えば、任意に偏心をさせることも可能です。三爪チャックでは精密に偏心させることが難しく、偏心量も多い場合は四爪チャックを使用しましょう。
・芯出しの方法
流れとしては以下の繰り返しで芯を出していきます。
一番高い位置を探す→高い位置の反対側の爪を若干緩める→高い位置の爪を締める
こうすることでワークを中心に近づけていきます。高い位置の測定にはダイヤルゲージを使い、なれないうちは高い位置にペンなどでマーキングを行いながら作業するといいでしょう。
緩める量も足りない場合は次に多めに、多かった場合は次に少なめにするといいでしょう。
・使いこなすコツ
四爪チャックは各爪を独立して動かさなければならないため、ワークの径に対して合わせるのが面倒です。現在開いている量と大幅に違うサイズのワークをチャッキングする際にはワーク直径を測り、対峙している爪の間の距離をその直径プラスアルファ程度に合わせておきます。また、チャック外径の爪位置を確認することである程度中心位置が合うようにすることもできます。