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外径切削

外径切削

外径切削とはワークの外側を切削することを指します。

ポイントとしては基本を抑えておくこと、が最も重要であり、実は多くの場合それだけで問題が解決してしまいます。

詳しくは切削の基本・バイトの基本・バイトの高さ合わせを参照下さい。

本章では機械の能力に対する標準的なサイズのワークに対する加工ではなく、特殊な場合の加工を主に取り扱います。

・直径が大きいワークの外径切削

外径が大きなワークの場合、加工よりもまずチャッキングに手こずる事が多いですが、その問題についてはチャッキングの記事を参照下さい。

外径が大きい場合、切削条件を合わせたとしても機械の能力によりうまく加工が行えないことが多いです。

主軸の力・機械の剛性

切削負荷に対して主軸の力が負けていると、加工中に主軸が止まってしまい、バイトやワークが傷んでしまうことがあります。

また、CNC旋盤の場合は主軸が停止しても送り台は動いているという事があるため、危険です。

これが、直径が大きいワークでは大きく関係してきます。対策としては切削速度・送り・切り込み量をできるだけ小さくすることで対応します。

主軸の力へはこの3つの要素がすべて関係してきますが、剛性に対しては切り込み量と送りが関係してきます。

簡単にイメージすると、切り込み量が多い場合、送りを上げることができません。送りを上げたい場合は切り込み量を減らし、切り込み量を増やしたい場合は送りを下げて対応します。

精度を良くするポイント

最終仕上げの切削時にいかに負荷を減らすかで対応します。

直径が大きいワークの精度が悪くなる原因としては機械剛性が負けて寸法が大きくなってしまう場合がほとんどです。

通常のサイズの切削よりも更に切り込み量を少なく、送りも遅めに加工を行うといいでしょう。

・直径が小さいワークの外径切削

外径が小さなワークの場合、大きい場合に比べて機械の剛性・主軸の力の要素は考える必要がほとんどなくなります。

抑えるべきポイントとしては精度良く加工することにあります。

ワーク自体の剛性

直径が大きいワークはパイプ形状でない限りそのワーク自体の歪みが少ないですが、直径が小さいワークは簡単に歪んでしまいます。

チャッキング部から遠くなるにつれ、バイトにより奥へ押し出されてしまうので結果先端部分がテーパー形状になり、太くなってしまいます。

具体的な対策としてはそこまで長いワークでなければセンターにて支持することでチャックから遠い部分の歪みを抑えます。

・長さが著しく長いワークの外径切削

直径が小さいワークと同様にチャッキング部から遠ざかるにつれて歪みが起こりやすくなってしまいます。

センター・振れ止めの活用

先端のセンター支持はもちろんですが、振れ止めを使用することによって加工を行う場所の歪みを抑えていきます。

振れ止めの具体的な使い方に関しては振れ止めを使用した加工を参照下さい。





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