外径用バイト
外径用のバイトには様々な種類がありますが、総じて外径を加工するバイトということは変わりません。
多くの場合は刃物台に加工者から見て縦向き(ワークと垂直)に取り付けます。
基本的には解説していく通りの使い方がベターですが、刃の研ぎ方や使い方によって発展させられます。
・外径加工に用いるバイト
主に外径のみの加工を得意とし、端面加工には用いないバイトです。
・真剣バイト
左右の勝手がない左右対称のバイトです。左右の勝手がないため、コーナー付近などの加工はできないため、平らな面の加工に用います。
任意の方向にR溝を付けた直剣バイトや勝手方向に傾いた斜剣バイトというバイトもあります。勝手があるバイトはバイトに対してワークを勝手方向にしか送ることができません。
左右勝手がありますが、刃先が大きいためこちらもコーナー付近などの加工には向きません。
中ぐりバイトのように横方向(ワークと並行)に取り付けることで端面の加工も行うことができます。
・外径・端面加工に用いるバイト
刃物台への取付方向を変更することなく外径および端面の加工を得意とするバイトです。
・片刃バイト
切削効率は剣バイトより劣りますが、一本で様々な加工をカバーすることができる最も基本的なバイトです。刃物交換を減らし、段取りを効率的に行うにはこうしたバイトの活用が有効な手段の一つです。
外径(Z方向)を切削する横切れ刃だけではなく、端面(X方向)を切削する前切れ刃の2辺から構成されています。刃先角を任意に決められるため、90°のコーナー付近の加工にも使用できます。
・仕上げ加工に用いるバイト
切削の効率ではなく、仕上がりを優先したバイトです。1回の切り込みは多くできませんが、切削面をキレイに仕上げるためには必要不可欠なバイトです。
・ヘール仕上げバイト
現在金属加工の業者ではスローアウェイバイトが主流ですが、昔はヘール仕上げバイトにより極低回転にて薄く桂剥きのような切削を行い仕上げを行っていたと聞きます。
ヘールバイトについているバネの部分が刃先にかかる切削負荷を一定に保ってくれます。
このバネの力を調整するにはヘール部または刃先の幅を削って調整します。バネ作用を弱くしたい場合、ヘール部の幅をグラインダー等で狭くします。逆にバネ作用を強くしたい場合、ヘール部を太くすることはできないため刃先の幅を狭く加工し、刃先の幅あたりのバネ定数を高くします。
このヘールバイトは仕上げバイトだけではなく、ねじ切りバイトや突切り・溝入れバイトなどでも存在します。
また、完成バイトをマウントして使用する三方バイトホルダー等にもヘール部がついているタイプもあります。