機械のメンテナンス ベッド
旋盤のベッドは摺動部の中でも一番切子が溜まりやすい箇所であるためメンテナンスが欠かせません。
ベッドを摺動している往復台は送り台の中でも調整が最も行い辛いため、頻繁に調整が必要にならないためにもメンテナンスを怠らないようにしましょう。
・送り台部分と同様に清掃と注油が基本
送り台と同様に切子の清掃と注油を行うのが基本です。
平面の部分は全面ですが、手前のハの字部分は45°となっている部分が摺動部です。
それ以外の部分へも防錆目的で油を塗布するようにしましょう。
ベッドは送り台と違い、範囲が広く一部のみ摩耗してしまうと重い箇所に合わせた調整を行わなければならないため、均一な使用が求められます。
例えばチャックに近い部分のみを重点的に使用しているとその部分が多く摩耗していってしまうため、ガタが出て調整を行った際に軽い部分で合わせるとその他の部分では重くなってしまいます。
これを避けるために、メンテナンスの際と機械を使用する前に可動部を何度かフルストロークさせる事により、一部が多く摩耗することを防いでくれます。
油を塗布した際にもそうですが、各部フルストロークさせることを心がけましょう。