機械のメンテナンス バイト
切削加工に用いるバイトですが、刃先の研磨やチップの交換だけではなく細かい手入れを行うことにより刃物寿命の向上や良い加工につなげることができます。
・バイトの裏面
バイトを取り付ける際に特に意識せず刃物台へ取り付けを行うとバイトの裏面にダメージが蓄積し、心高が変わってしまう原因になります。
第一に、バイトを取り付ける際に刃物台の取付面に切子などが付着していないかを確認するのが基本です。
切子を挟み込んで取り付けを行うと、どんどん切子が蓄積していって芯高が変わってしまったり、取り付け不良により加工中のビビリの原因にもなります。
バイトの裏面に切子や打痕がついていないかを確認し、あるようであればオイルストーンにて研磨を行い、取付面をきれいに保ちます。
・スローアウェイバイトのチップ取付面
スローアウェイバイトの場合、切れ味が悪くなったらチップを交換するだけで良いので大変便利ですが、チップを取り付ける面に切子が付着しているとチップがしっかりと固定できず、加工中のビビリの原因になってしまいます。
チップを交換する際にはチップ取付面をエアブローして切子などの付着物を取り除きます。
・一工夫
これは必須では有りませんが、バイトの上面と固定ボルトの間に適当な板を挟むとボルトにてバイトがガリガリになるのを防いでくれます。
加工には特に影響しない部分ですが、長く使うバイトを大事にしたい場合おすすめです。
以下の写真は、上のバイトは間にプレートを挟んでいますが、下のバイトは何も挟まずに長く使用したバイトです。ここまで差が出てしまいます。