ドリルチャック・・・rev.2
ボール盤やハンドドリルで馴染みのあるドリルチャックですが、旋盤でも使用する機会は多く、種類と用途も様々な物があります。
・用途
一番の基本的な用途としてはドリルを用いた穴あけ加工です。モノとしてはボール盤やハンドドリルのそれと変わりませんが、大きな違いとして旋盤で使用する場合はワークが回転し、ドリルは固定されている状態で穴あけが行われます。
ドリル以外にもエンドミルやタップなどを取り付けて使用することも可能です。
ドリルチャックの爪を格納して平型固定センターの代用や、ワークをチャッキングする際にジグとして使用する小技もあります。(その他センター、三爪の丸物チャッキングを参照下さい)
・種類
代表的なものはキー付き型(1)とキーレス型(2)の二種類があり、ハンドルを用いて工具を取り付けるキー付き型が多く使用されています。
1.キー付き型ドリルチャック。ハンドルを使用して工具を固定します。
3箇所のロックをきちんと行わないと把握物が滑ってしまうことがあります。
2.キーレス型ドリルチャック。ハンドルを使わずに工具の固定が行なえ、キー付きチャックよりも精度・把握力が高いです。
・ドリル使用時の注意
心押台の高さ、センターが合っていないとドリルが中心に向かってたわむため、ドリルに負担がかかります。多少のズレであればドリルのたわみで吸収できますが、大きくオフセットを行った後そのままの状態で加工を行うと最悪ドリルが破損してしまうのでセンターを合わせてから加工しましょう。