固定センターを用いたワークの支持・・・rev.2
固定センターを用いてワークを支持すると高精度で安定した加工が可能になります。
ワークを安全にチャッキングするサポートとしても使用できるため、是非活用しましょう。
・用途
高精度
→チャックに近い位置での加工の場合あまり問題はありませんが、突き出し量が多い、ワーク直径が細い等の場合チャックから遠くなるにつれてワークが”たわんで”しまい、先端になるにつれて切削量が少なくなり、テーパー形状となってしまいます。センターにて支持を行うことでワークのたわみを防ぐことができます。
高い安定性
→加工時にバイトがビビってしまったり、切削面が荒くなる場合、センターにて支持することで振動を抑えられ、安定した切削を行うことが可能です。材料の荒取りの際にも切り込み量を増やすことができる場合もあります。
・使い方
ワークへのセンター穴加工→心押台へ固定センター装着→センター穴・固定センター先端へ油の塗布→心押軸を送り出し、センター穴へ固定センターを押し付ける
センター穴加工は「ドリル・センター加工」を参照ください。
使用する固定センターは機械付属のMT2シャンクのものを使用します。
*MT3シャンクの固定センターは主軸側へ取り付けて使用します。
固定センターの場合、油を塗布しないとセンター穴部分で熱を持ってしまうため忘れずに塗布しましょう。
また、高回転での加工には向いていないのでその場合回転センターの使用をおすすめします。