その他センター・・・rev.2
?先が尖っているセンター以外にも様々なセンターが存在します。
センターは大きく分けて回転型と固定型がありますが、ここでは先端形状による違いを解説をします。
・傘型センター
一般的なセンターとは違い先端が尖っておらず、外径も大きなものがあります。
主な用途としてはパイプのような大きい穴に挿入して支持を行う場合に使用します。
また、先端角も90°のものが多いです。
・ドライブセンター
木材や柔らかい樹脂の加工に用いるセンターです。主軸に装着し、ワークへ食い込ませて使用します。
使用方法としては両センター支持の加工(回転センター記事を参照下さい)と同じで心押台からもセンターにて押し付けて加工を行います。
・特殊なセンター
標準化されておらず、市販している製品は多くありませんが、自作することも可能な物が多いです。
その中でも特に便利なものを紹介します。
・平面型センター
センター穴加工のできないワークに使用します。通常のセンターと違い、平面で押すのみのセンターになるのでチャックより遠くなるにつれて外径方向の支持力が弱くなってしまいます。
また、径方向の抑制力がないため、外径方向のフレの抑制に効果はありません。
軸方向の固定力を強くしたい場合や、振れ止めと併用する場合は有効です。
・逆傘型センター
コーンを逆にしたような形状をしており、ワークのセンター部ではなく端面の外周部(カド)を支持するセンターです。
こちらも平面センターと同様にセンター穴加工のできないワークに使用します。
平面型センターと異なり、外径方向の支持力は十分にあります。
ただし、端面のカド部分を支持するため、その付近の加工は行なえません。
また、大きな汎用品を用いるとワークの外径が小さくなるにつれて加工できない範囲が広くなってしまうため、対応するサイズを都度用意する必要があります。